STEP4伝わる文章で書く/6-2/評価者に伝わる文章術

評価基準の着眼点の語句を提案書でそのまま使う ― 言い換えによる見落としを防ぐ配置の手順

評価基準の着眼点に書かれた語句は、言い換えずに提案書の見出しと本文にそのまま使うのが原則です。評価者は着眼点の語句を手がかりに該当箇所を探すため、「住民ニーズ」を「利用者インサイト」と書くと同じものだと判断されず、「記載なし」や「不明確」と扱われるおそれがあります。このページでは、プロポーザル・総合評価の提案書で、着眼点からキーワードを抽出して配置する手順、言い換えで見落とされる典型例、評価の着眼点がない場合や複数ある場合の書き方を解説します。

執筆:村井宗明(元文部科学大臣政務官・AIエンジニア)公開:更新:読了目安:約16分

要点(結論)

評価基準の「評価の着眼点」に書かれた語句を、提案書の見出しと本文にそのまま使います。採点者は着眼点の語句を手がかりに提案書を探すため、言い換えると見落とされるおそれがあります。着眼点から名詞・述語を抽出し、見出し・冒頭文・太字の3か所に配置する手順で、見落としを防ぎます。

このページの目次
  1. 着眼点の語句を見出しと本文に入れる
  2. 言い換えると採点者が見落とす
  3. 評価者の視点:ここで点が分かれる理由
  4. 着眼点からキーワードを抽出して配置する手順
  5. 言い換えて見落とされる典型例
  6. 評価基準が抽象的な場合の対応
  7. 着眼点が複数ある項目の網羅の仕方
  8. 業務種別ごとの例文
  9. よくある失敗パターンと処方箋
  10. 書き換え手順(チェックリスト)
  11. AIに書き直させるときの指示例

着眼点の語句を見出しと本文に入れる

多くの自治体の評価基準には、評価項目ごとに「評価の着眼点」(以下「着眼点」)が示されています。たとえば次のような書き方です(架空の例)。

評価基準の例(架空):

  • 評価項目:業務の実施方針
  • 着眼点:業務の目的を的確に理解し、実現性の高い実施手順が示されているか。住民ニーズを把握し、事業に反映する方法が具体的に提案されているか。

評価者は、この着眼点の文言を一つずつ確認しながら、提案書の中に「業務の目的の理解」「実施手順」「住民ニーズの把握方法」「事業への反映方法」が書かれているかを探します。そこで提案書では、着眼点の名詞をそのまま小見出しや段落の書き出しに使います。

悪い例(見出し):

  • 2. 当社のアプローチ
    • 2-1 ユーザー視点のデザイン思考による価値創出

良い例(見出し):

  • 2. 業務の実施方針
    • 2-1 業務の目的の理解
    • 2-2 実施手順(3段階)
    • 2-3 住民ニーズの把握方法と事業への反映方法

なぜ良いか: 良い例は、評価者が着眼点を読み上げながら見出しを追うだけで、該当箇所を特定できます。悪い例は内容が優れていても、評価者が「住民ニーズの把握方法はどこに書いてあるか」を本文から探さなければなりません。

言い換えると採点者が見落とす

文章を書き慣れた人ほど、同じ言葉の繰り返しを避けて言い換えたくなります。しかし提案書では、言い換えは採点上の不利につながります。評価基準が「住民ニーズ」と書いているのに、提案書が「ユーザーの声」「市民の期待」「利用者インサイト」と表現を変えると、評価者は同じものを指しているかどうかを判断する手間を負います。審査時間が限られている中では、その手間が「記載が不明確」という評価につながりかねません。

悪い例(本文): 利用者インサイトを丁寧にすくい上げ、サービスデザインに反映させます。

良い例(本文): 住民ニーズは、①窓口アンケート(年2回)、②オンライン申請画面の離脱箇所の分析(毎月)の2つの方法で把握します。把握した住民ニーズは、月次報告書で改善案として整理し、翌月の画面改修に反映します。

なぜ良いか: 着眼点の名詞だけでなく、述語部分にも対応させると、評価者は「着眼点を満たしている」と判断しやすくなります。着眼点に「〜の方法」とあれば「方法」という語を、「〜の妥当性」とあれば妥当と判断できる根拠を、「〜の具体性」とあれば数値や手順を書きます。良い例は「住民ニーズ」「把握」「反映」の3語を着眼点どおりに使い、「方法」を「①②」で具体化しています。

評価者の視点:ここで点が分かれる理由

評価者が採点するとき、採点表には評価項目・配点・着眼点が並び、その横に各社の点数を書く欄があります。評価者は着眼点を読み、提案書の該当箇所を探し、「書いてある/書いてない」「具体的/抽象的」を判断して点数を記入します。このとき評価者が最初に行うのは、着眼点の語句を目で探す作業です。見出しや太字に着眼点の語句があれば、該当箇所は数秒で見つかります。語句がなければ、評価者は本文を読んで「これが着眼点の内容に相当するか」を自分で判断しなければなりません。

この「相当するかの判断」が、点が分かれる場所です。評価者には、所管課の職員だけでなく、他部署の職員や外部の有識者が含まれることがあります。業界の言い回しに詳しくない評価者は、「利用者インサイト」が「住民ニーズ」に相当すると判断できないことがあります。判断できなければ「記載なし」または「不明確」として扱われ、その着眼点分の点が入りません。評価者は複数社を限られた時間で採点するため、「たぶんこのことだろう」と好意的に解釈する余裕はないと考えて書きます。

もう一つの理由は、評価の記録です。評価者が点数の理由を採点表の備考欄に書く運用をとる自治体もあります。「住民ニーズの把握方法が具体的」と書けるのは、提案書にその語句と具体的な中身があるときです。提案書の語句が着眼点と一致していれば、評価者は提案書の語句をそのまま備考欄に写せます。一致していなければ、評価者は言い換えて書く手間を負い、その手間を避けて短い評価(「概ね良好」)で済ませることがあります。短い評価は中間点に落ち着きやすくなります。

着眼点からキーワードを抽出して配置する手順

評価基準の着眼点から提案書に使う語句を取り出し、配置する操作は次の手順で行います。この手順は評価項目ごとに1回ずつ行います。

手順1:着眼点を文の単位に分解する 着眼点の文を、「〜か。」などの文末の句点(。)で区切ります。1つの着眼点に複数の文があれば、それぞれ別の確認項目として扱います。例の着眼点は「業務の目的を的確に理解し、実現性の高い実施手順が示されているか」と「住民ニーズを把握し、事業に反映する方法が具体的に提案されているか」の2文に分かれます。

手順2:各文から名詞句を抜き出す 文ごとに、評価の対象を表す名詞句を抜き出します。例の第1文からは「業務の目的」「理解」「実現性」「実施手順」、第2文からは「住民ニーズ」「把握」「事業」「反映」「方法」が抜き出せます。「を」「が」などの助詞、「〜し」のような文をつなぐ部分、「示されているか」「提案されているか」の述部は除きます。

手順3:各文から評価の性質を表す語を抜き出す 「的確」「実現性の高い」「具体的」のような、程度や性質を表す語を別に抜き出します。これらは「どう書けば点になるか」を示す語です。「的確」なら発注者の目的と提案の対応関係を、「実現性」なら手順・体制・時期を、「具体的」なら数値・固有名詞・手順を書く、という対応になります。

手順4:見出しに配置する 手順2の名詞句のうち、評価の対象になる中心的な語(「業務の目的の理解」「実施手順」「住民ニーズの把握方法」「事業への反映方法」)を小見出しにします。着眼点の文が2つなら小見出しは最低2つ、名詞句が4つなら小見出しを4つに分けるか、2つの小見出しに2語ずつ入れます。見出しの語順は着眼点の語順に合わせます。

手順5:冒頭文に配置する 各小見出しの直後の1文目に、見出しに使った名詞句をもう一度主語または目的語として入れます。「実施手順は、次の3段階で進めます。」「住民ニーズは、①〜②〜の2つの方法で把握します。」のように、名詞句を文頭に置くと評価者の目に入りやすくなります。

手順6:太字に配置する 各小見出しの本文の中で、手順3の性質語に対応する箇所(数値・手順・根拠)を1か所だけ太字にします。太字にするのは着眼点の語句そのものではなく、着眼点を満たしていることを示す具体的な中身です。たとえば「実現性」に対しては「契約後2か月以内に要件定義を完了」を太字にします。

手順7:網羅確認 手順2で抜き出した名詞句をすべて並べ、それぞれが見出しか冒頭文のどちらかに現れているかを確認します。現れていない名詞句があれば、その内容を書き足すか、既存の段落の冒頭文に名詞句を補います。

言い換えて見落とされる典型例

着眼点の語句を提案書で別の語に置き換えてしまう典型例を表にまとめます。右の列の語句を見つけたら、左の列の語句に戻します。

着眼点の語句 言い換えて見落とされる例 戻し方
的確性 / 的確に理解 正確さ、正しい理解、深い理解 「業務の目的を的確に理解し」と着眼点の語を使い、理解の中身を1文で示す
実現性 実行可能性、フィージビリティ、現実的 「実現性」の語を見出しに入れ、手順・体制・時期で裏付ける
具体性 / 具体的 詳細、きめ細かい、丁寧 「具体的には①②③」の形で数値・手順を示す
妥当性 合理性、適切さ、妥当と考える 「妥当性」の語を使い、「〜という根拠から妥当です」と根拠を添える
住民ニーズ ユーザーの声、市民の期待、利用者インサイト 「住民ニーズ」に統一する
実施手順 進め方、アプローチ、プロセス、ロードマップ 「実施手順」に統一し、段階番号を付ける
実施体制 チーム構成、プロジェクト組織、リソース 「実施体制」に統一し、人数・役割を示す
工程管理 / 進捗管理 スケジュールコントロール、マネジメント 着眼点の語(工程管理または進捗管理)に統一する
品質確保 / 品質管理 クオリティ、精度向上、チェック体制 着眼点の語に統一し、確認の方法・回数を示す
独自性 / 創意工夫 強み、差別化、ユニークな提案、付加価値 「独自の提案」「創意工夫」の語を見出しに入れる
業務への理解 背景の把握、課題認識、問題意識 「業務の目的の理解」「業務内容の理解」に統一する
地域特性への配慮 ローカライズ、地域性、土地柄 「地域特性」の語を使い、具体的な特性を1つ以上挙げる
継続性 / 持続可能性 サステナブル、長期的、将来にわたって 着眼点の語に統一し、契約終了後の引継ぎ方法を書く
経費の妥当性 / 積算の妥当性 コストパフォーマンス、費用対効果、リーズナブル 着眼点の語に統一し、内訳と根拠を示す
守秘義務 / 個人情報保護 セキュリティ、情報管理、コンプライアンス 着眼点の語に統一し、管理の方法を書く

「的確性」を「正確さ」と書く言い換えはよく見られます。「的確」は「目的や状況に合っている」という意味で、「正確」は「誤りがない」という意味です。評価者が「的確な理解」を探しているとき、「正確な理解」という語は別の意味に読まれるおそれがあります。

評価基準が抽象的な場合の対応

評価基準に着眼点がなく、「業務の実施方針(20点)」「実施体制(15点)」のように項目名と配点だけが示されている案件もあります。この場合は、次の3つの情報源から着眼点に相当する語句を補います。

情報源1:仕様書の「業務の目的」「業務内容」 仕様書の「業務の目的」に書かれた名詞句(例:「窓口の待ち時間短縮」「職員の負担軽減」)は、評価者が実施方針の項目で探す語句です。仕様書の「業務内容」の各項目名(例:「現状調査」「システム設計」「研修」)は、実施手順の項目で評価者が確認する語句です。これらを着眼点とみなして、見出しと冒頭文に配置します。

情報源2:募集要項の「提案書の記載事項」 募集要項に「提案書には次の事項を記載すること」として、記載事項の一覧がある場合、その項目名が実質的な着眼点です。記載事項の項目名と順序をそのまま提案書の見出しに使います。

情報源3:同種案件の評価基準の一般的な着眼点 上の2つでも補えない場合は、同種業務の評価基準でよく使われる着眼点を使います。実施方針なら「業務の目的の理解」「課題の把握」「実施手順の実現性」、実施体制なら「人員の配置」「責任者の経験」「バックアップ体制」、工程管理なら「スケジュールの妥当性」「進捗報告の方法」「遅延時の対応」が一般的です。これらの語句を見出しに使えば、評価者が自分の基準で採点するときにも該当箇所を見つけやすくなります。

抽象的な評価基準の案件では、評価者ごとに採点の観点がぶれやすくなります。提案者側が「この項目ではこの観点で評価されるはずだ」という語句を見出しに示すことで、評価者の観点をそろえる効果もあります。

着眼点が複数ある項目の網羅の仕方

1つの評価項目に着眼点が3つ以上並ぶことは珍しくありません。たとえば「実施体制」の着眼点が「①管理責任者の経験は十分か、②担当者の人数と役割分担は適切か、③緊急時のバックアップ体制があるか、④発注者との連絡体制は明確か」の4つある場合、1つでも抜けると、その分の点が入りません。網羅の方法は次のとおりです。

方法1:着眼点の数だけ小見出しを立てる 着眼点が4つなら小見出しを4つ立て、着眼点の語句と順序をそのまま使います。評価者は着眼点①から④を順に見ていくため、小見出しの順序を着眼点の順序に合わせると、探す手間がなくなります。ページ数の制限がきつい場合でも、小見出しは1行で済むため、この方法が最も確実です。

方法2:対応表を置く 小見出しを立てる余白がない場合は、評価項目の冒頭に「着眼点と記載箇所の対応表」を置きます。左列に着眼点、右列に提案書の該当箇所(段落番号または要点)を書きます。

対応表の例:

着眼点 記載箇所
①管理責任者の経験 3-1:同種業務3件の責任者経験
②担当者の人数と役割分担 3-2:担当者4名、役割分担表
③緊急時のバックアップ体制 3-3:代替要員2名、48時間以内の交代
④発注者との連絡体制 3-4:窓口一本化、月2回定例会

方法3:冒頭文に着眼点の語句を列挙する 小見出しも対応表も置けない場合は、評価項目の冒頭文に「実施体制は、管理責任者の経験、担当者の人数と役割分担、緊急時のバックアップ体制、発注者との連絡体制の4点から次のとおり構成します」と、着眼点の語句をすべて列挙します。その後の本文で、列挙した順に1段落ずつ書きます。

どの方法でも、着眼点の数と提案書の記載箇所の数が一致していることを、提出前に表で確認します。「着眼点4つに対し記載3つ」の状態は、評価者から見ると「1つは記載なし」です。

業務種別ごとの例文

ITシステム導入(着眼点:「データ移行の方法と安全性が具体的に示されているか」)

悪い例: 既存データはセキュアな環境で確実にマイグレーションします。当社のノウハウにより、トラブルのない移行を実現します。

良い例: データ移行の方法は、次の3段階です。①現行データの抽出と項目対応表の作成(契約後1か月)、②テスト環境への移行と全件照合(2か月目)、③本番移行(3か月目、土日に実施)。データ移行の安全性は、2点で確保します。移行作業を発注者のネットワーク内で行い、データを外部へ持ち出しません。移行前後の件数と合計値を、全テーブルで照合します。

なぜ良いか: 着眼点の「データ移行の方法」「安全性」を各段の先頭に置き、「具体的」に対応する手順と確認方法を示しています。太字は着眼点の語句ではなく、着眼点を満たす中身(全件照合の時期と照合方法)に付けています。「セキュア」「マイグレーション」「ノウハウ」は着眼点の語に置き換えています。

調査・計画策定(着眼点:「調査手法の妥当性と、計画への反映方法が示されているか」)

悪い例: 定量・定性の両面から多角的にリサーチを行い、エビデンスベースの計画づくりを進めます。

良い例: 調査手法は、郵送アンケート(3,000世帯)とヒアリング(10者)を組み合わせます。この組合せが妥当である根拠は、2つの調査が補い合うことです。アンケートでは移動実態の全体傾向を、ヒアリングでは数値に表れない事業者の制約を把握できます。両者を突き合わせることで、施策の優先順位を根拠付けられます。計画への反映方法は、調査結果を「課題→施策→目標値」の対応表に整理し、計画書第3章の施策体系の根拠として掲載することです。

なぜ良いか: 「リサーチ」を「調査手法」に、「エビデンスベース」を「根拠」に戻し、「妥当」の語を使って根拠を示しています。「反映方法」の語も着眼点どおりです。太字は「妥当性」を裏付ける中身(優先順位の根拠付け)1か所に絞っています。

窓口・業務委託(着眼点:「個人情報保護の方法が適切か。苦情対応の手順が明確か」)

悪い例: コンプライアンスを徹底し、クレームにも誠実に対応します。

良い例: 個人情報保護の方法は、次の3点です。①スタッフ全員への着任前研修(2時間)と年1回の再研修、②書類の施錠保管と窓口外への持ち出し禁止、③スタッフ交代時の守秘義務誓約書の提出。苦情対応の手順は、受付→現場責任者による当日中の一次対応→貴市担当課への翌営業日までの報告→再発防止策の月次報告、の4段階とします。すべての苦情は記録簿に残します。

なぜ良いか: 「コンプライアンス」「クレーム」を着眼点の「個人情報保護」「苦情対応」に戻し、「方法」「手順」の語に対応する番号付きの手順を示しています。

よくある失敗パターンと処方箋

失敗パターン 症状 処方箋
自社の用語で見出しを作る 「当社のアプローチ」「ソリューション概要」 評価項目名と着眼点の語句で見出しを作り直す
類義語で言い換える 「住民ニーズ」を「市民の声」「利用者の期待」と書き分ける 評価基準の語に全文統一する(検索・置換で一括)
カタカナ語に置き換える 「実施手順」を「ロードマップ」、「妥当性」を「フィージビリティ」 着眼点の日本語の語に戻す
着眼点の述語を無視する 「〜の方法」とあるのに方法を書かず効果だけ書く 「方法は①②③」の形で述語に対応する中身を書く
着眼点の一部だけ書く 着眼点4つのうち2つしか記載がない 着眼点の数だけ小見出しを立てて網羅する
評価基準が抽象的なので何も書かない 項目名だけの評価基準で、見出しが「方針」のみ 仕様書の目的・業務内容から着眼点相当の語句を補う
語句だけ入れて中身がない 「実現性の高い実施手順を示します」で終わる 語句の直後に数値・手順・根拠を続ける

最後の失敗パターンは特に注意が必要です。着眼点の語句を入れることは、評価者が該当箇所を見つけるための手段であり、点を取るのは語句の後ろにある中身です。語句だけを並べた提案書は、評価者から「評価基準を写しただけ」と見られます。

書き換え手順(チェックリスト)

  • 評価基準の着眼点を文単位に分解し、名詞句と性質語を一覧にした
  • 評価項目名が提案書の大見出しにそのまま使われている
  • 着眼点の名詞句が小見出しに、着眼点と同じ順序で使われている
  • 各小見出しの直後の1文目に、見出しの名詞句が主語または目的語として入っている
  • 着眼点の性質語(具体的・実現性・妥当性)に対応する中身が太字で1か所示されている
  • 「住民ニーズ」「実施手順」などの語が提案書全体で1つの表記に統一されている
  • カタカナ語(アプローチ・ソリューション・エビデンス等)が着眼点の語に戻されている
  • 着眼点の数と小見出し(または対応表の行数)が一致している
  • 評価基準が抽象的な場合、仕様書の目的・業務内容の語句を着眼点として補った
  • 着眼点の語句の直後に数値・手順・根拠が続いている(語句だけで終わっていない)

AIに書き直させるときの指示例

あなたは自治体向け提案書の編集者です。評価者が採点の根拠を見つけやすい文章に整えるのが役割です。
次の評価基準の着眼点と提案書の下書きを渡します。下書きを、着眼点の語句をそのまま使う形に書き直してください。
【評価基準の着眼点】
(ここに着眼点の文をそのまま貼る)
【下書き】
(ここに下書きを貼る)
手順:
1. 着眼点を「。」で区切り、各文から評価対象の名詞句(例:実施手順、住民ニーズ、把握、反映、方法)と
   性質語(例:的確、具体的、実現性、妥当性)を抜き出して一覧にする。
2. 下書きの中で、名詞句を別の語(類義語・カタカナ語)で表現している箇所を、着眼点の語句に置き換える。
3. 名詞句ごとに小見出しを立て、着眼点と同じ順序に並べる。
4. 各小見出しの直後の1文目に、その名詞句を主語または目的語として入れる。
5. 性質語に対応する箇所(数値・手順・根拠)を各小見出しに1か所だけ太字にする。
6. 一覧の名詞句のうち下書きに対応する内容がないものは、小見出しだけ立てて本文に
   [要確認:○○の記載が必要]と記す。内容を創作しない。
文体はです・ます調。
出力は、名詞句と性質語の一覧、書き換え後の本文、未対応の名詞句の3つに分けて示す。

よくある質問

Q同じ言葉を何度も使うと、文章が稚拙に見えませんか。

A

提案書は文学作品ではなく採点表への回答書です。評価基準の用語を一貫して使うことは「評価基準をよく読んでいる」というメッセージにもなります。表現の工夫は、用語以外の部分(具体例や効果の示し方)で行います。

Q評価基準の語句が仕様書の語句と食い違っている場合、どちらに合わせますか。

A

評価基準に合わせます。採点するときに評価者が手元に置くのは評価基準だからです。ただし仕様書の語句も重要な場面(業務内容の項目名など)では、「実施手順(仕様書3(2)の『現状調査』に対応)」のように括弧で仕様書の語句を併記し、両方に対応していることを示します。

Q着眼点の語句が明らかに不自然な日本語(誤字・重複)の場合も、そのまま使いますか。

A

誤字は正しい表記に直して使います。評価者も誤字には気付いているため、正しい表記で書いても探せます。意味が通らない語句は、質問期間中に発注者へ確認し、回答の語句に合わせます。

検索でよくある疑問

Q評価基準に着眼点が書かれていないときはどうする?

A

3つの情報源で着眼点に相当する語句を補います。仕様書の「業務の目的」「業務内容」の名詞句、募集要項の「提案書の記載事項」の項目名と順序、同種案件の評価基準でよく使われる着眼点(実施方針なら業務の目的の理解・課題の把握・実施手順の実現性など)です。これらを見出しに示すと、評価者の観点をそろえる効果もあります。

Q着眼点が複数ある評価項目はどう書く?

A

着眼点の数だけ小見出しを立て、語句と順序をそのまま使うのが最も確実です。余白がなければ評価項目の冒頭に着眼点と記載箇所の対応表を置くか、冒頭文に着眼点の語句をすべて列挙して順に1段落ずつ書きます。提出前に、着眼点の数と記載箇所の数が一致しているかを確認します。4つに対し記載3つなら、1つは記載なしと見なされます。

Q「的確」を「正確」と書き換えてもよい?

A

書き換えないほうが安全です。「的確」は目的や状況に合っているという意味で、「正確」は誤りがないという意味です。評価者が「的確な理解」を探しているとき、「正確な理解」は別の意味に読まれるおそれがあります。同じように「実現性」を「実行可能性」、「実施体制」を「チーム構成」と書いた箇所も、着眼点の語に戻します。

参考資料

法令・制度の記述は、次の一次資料・公的資料で確認しています。