【デジタル実装タイプ】新しい地方経済・生活環境創生交付金の「仕組み」と「AIでの申請方法」

自治体の担当者中心に100人超でオンラインセミナー

1月7日、全国自治体の担当者を中心に100人強が集まり、「新しい地方経済・生活環境創生交付金」のセミナーを開催しました。
制度の概要と、その申請AIの使い方についての説明会を実施したため、そのダイジェスト動画と資料を共有します。

【デジタル実装タイプ】申請AI 新しい地方経済・生活環境創生交付金の仕組みと申請方法

詳細やPDF資料のURL https://digital-supporter.net/250107ai/ 申請AIのURL https://digital-supporter.net/dxgpt/ 【重要ポイント】 自治体から国への事前相談登録  フォームURL:https://forms.office.com/r/7aAMfegp0J   回答期日:令和7年1月10日(金)15:00〆切 …

申請用のAI(PC専用)

(A)新交付金「デジタル実装TYPE1」申請AI
過去の「TYPE1採択事例集」とデジタル庁「DMP」などをAI学習モデルとして、各自治体のデータを検索して、TYPE1フォーマット約6000字で申請書のたたき台を書きます。

(B)新交付金「デジタル実装TYPE V」申請AI
デジタル庁「デジタル地方創生サービスカタログ」やモデル仕様書、新興型デジタル公共財などをAI学習モデルとして、TYPEVフォーマット約10000文字で申請書のたたき台を書きます。 

パソコン版のマサルくんにのみ、交付金申請AIが付いています。1回の出力で1万文字ぐらいの申請書が出るため、スマホ版では対応していません。
当会は、行政デジタル化のトップランナーと言われる277自治体と101社で設立した団体です。そのの自治体職員と法人会員の専用のAIです。未入会の方は、ご入会ののちにご利用ください。

説明の概要

こんにちは、皆さん。新しい地方経済・生活環境創生交付金「デジタル実装型」について説明したいと思います。本日は制度の概要と申請AIの使い方についてお話しします。

この新しい地方経済・生活環境創生交付金には、4つの交付金がありますが、本日は「デジタル実装型」についてお話しします。今回の補正予算では総額1000億円が通過しました。その中で、「デジタル実装型」の部分が新制度として「TYPE V」として登場しました。これまでのTYPE1、TYPE V、TYPE Sの3種類が存在します。TYPE Sについては、現時点ではまだ資料が未開示です。TYPE1は従来通りで、TYPE Vが新しいものです。どちらも、申請は複数行うことが可能ですので、ぜひどんどん申請しましょう。

TYPE1については、昨年までの実績があり、多様な適用が可能です。皆さんが申請AIを使用する際、学習元データは「採択事例集」です。ですので、過去に採択された事例があるものであれば、かなり正確にAIが出力します。また、TYPE1はその名の通り、多くのケースで適用されるでしょう。

新しいTYPE Vは、非常に複雑で新しい制度として登場しています。特に「新興型デジタル公共財」として、3つの柱があります。具体的には、WEB3.0を活用したNFT、マイナンバーの新規性、新たに高度にAIを活用した準公共サービスの創出です。これについて詳しく説明します。

まず、WEB3.0を利用したNFTですが、自治体がNFTを発行した成功事例は、山形県西川町、山口県美祢市、大阪府羽曳野市など、実際には4つの自治体に限られています。特に、山形県西川町では、1000円のNFTが1分で全て売り切れ、山口県美祢市でも2分内に2000個の販売申し込みがあったという結果が出ています。これにより、WEB3.0を介したデジタル住民票の可能性が広がっており、国も注目しています。

次に、マイナンバーの新規利用ですが、国としては所有率の向上が見られますが、利用率がまだ低いため、ここに投資が見込まれています。中小企業にとっては手を付けづらい分野ですが、大手企業や強い自治体に挑戦してほしいと思います。

最後、高度なAIによる準公共サービスの創出です。ここで重要なのは、単なるチャットボットやOCRは高度なAIとして認められないということです。そのため、独自の高度なAIの使い方が求められます。そして、チャットボットやOCRについては、TYPE1の方で申請が可能です。

申請書類の作成に関しては、多くの地方自治体や中小企業が「申請書類」に悩まされていると思います。今年も「交付金申請AI」が活用され、昨年は全国各地の自治体職員によって「デジ田交付金申請書AI」が2400回利用されました。

さて、早速画面を見ていきましょう。まず、TYPE1の申請を始めます。自治体名や法人会員かを選択し、申請内容を設定していきます。例えば、栃木県の日光市を選び、子育て相談に関するAIを設定してみましょう。この際、金額を300万円程度に設定し、農協等の関係者も登録します。AIが申請書を自動作成してくれます。

過去事例集を基にした申請書作成も可能ですが、必ず内容をチェックして、自治体の特色に合わせたものに修正してください。AIは迅速に作成しますが、最終確認は大切です。

これを活用し、地域の発展に繋げましょう。「デジタル実装型地域創生」に必要な支援を国は用意していますので、積極的に申請を進めていきましょう。

本題の「TYPE V」について説明します。私の場合は法人会員として、WEB3.0や新規性の高いマイナンバー、高度なAIプロジェクトの中から選択することができます。たとえば、農業用AIのプロジェクトについて考えてみましょう。

どうぞ、皆さんもAIを利用して交付金申請を行い、地方創生を進めるための取組みを始めてください。「事前相談フォーム」にも登録してくださいね。1月10日までに相談を行えば、スムーズに手続きを進めることが可能です。

最後に、地方の創生を一緒に進めていきましょう。デジタル実装の取り組みを通じて、全国の自治体が共に発展していくことを願っています。ありがとうございました。

【講師】
村井宗明(元文部科学大臣政務官・AIエンジニア)

小学生の頃からプログラミングを覚えてゲーム開発。
衆議院議員を3期、憲政史上最年少で文部科学大臣政務官に就任し、教育デジタル化、行政DXの先駆者となる。
引退後に、ヤフー株式会社、LINE株式会社で、行政専門のITエンジニアとして、文科省、経産省、厚労省、岩手県、埼玉県、富山県などのシステムを開発。
現在は、東武トップツアーズ株式会社チーフデジタルオフィサー。生成AI普及活用協会(GUGA)事務局次長。自治体AIマサルくん、農協AI金次郎など多くの公共AIの開発エンジニア。

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