910自治体・104社が参画。 その中核が、9個のAIエージェントが並列で同時に審査し平均点を取る 「Voteジャッジ方式」です。
実証中のシステム
介護・障害福祉・生活保護・国保・税務の行政書類を、 担当職員の一次審査の下書きをAIで自動生成し、 審査の均質化・迅速化・属人性の排除を図るシステムを実証中。
公平性の中核
生成AIの非決定性(毎回結果がぶれる性質)をそのまま使うと再現性が担保できません。 そこで判定の統計的集約+得点の機械計算によって公平性を確保します。
初回審査時、「判定サマリー1行のみ」を9回並列で生成(voteJudgments)。各票を独立させるため seed を101〜109に振り分け、temperature=0 で生成します。
○/△、△/× で迷う微妙な項目は必ず低い(辛い)方を選ばせ、甘い判定の暴走を防止。集約は項目位置ごとの多数決で、同数のときは △ とします。
確定判定 × 配点から固定得点式で各項目の得点を再計算し、AIが本文に書いた数値を上書き。合計点・A/B/C/Dランクも機械算出で表記ゆれを排除します。
目的・背景
同種書類の審査は、担当者・時期によって判定がぶれやすく、経験の浅い職員には基準の当てはめが難しいという課題があります。
介護・障害福祉・生活保護・国保・税務などの行政書類について、担当職員による一次審査の下書き(判定・得点・指摘・改善提案)をAIで自動生成し、審査の均質化・迅速化・属人性の排除を図る。
生成AIの非決定性をそのまま使うと再現性が担保できない。判定の統計的集約+得点の機械計算によって公平性を確保する設計とする。
本システムの出力は審査の補助(下書き)。最終的な行政処分・要否判定は担当部署の職員が行い、AI出力に法的拘束力はない。
スコープ
介護・障害福祉・生活保護・国保・税務にわたる8つの審査機能。判定・集約・整合ロジックは共通構造で、審査基準(プロンプト)のみを差し替えて横展開します。
| ID | アプリ | 主対象書類 |
|---|---|---|
| 21 | ケアプラン適正性審査 | 居宅・施設・介護予防のケアプラン(第1〜3表) |
| 22 | 個別支援計画 適正性審査 | 障害福祉の個別支援計画 |
| 23 | 運営指導コンプライアンス審査 | 運営規程・重要事項説明書等 |
| 24 | 国保税減免申請書審査 | 減免・軽減申請書(区分はAI自動判定) |
| 25 | 生活保護 面接相談アシスタント | 面接聞き取りメモ(手書き写真可・Web検索併用) |
| 26 | 生活保護 申請書類審査 | 保護申請書・資産/収入申告書 |
| 27 | 生活保護 開始後支援 審査 | 援助方針/ケース記録/停廃止(業務別切替) |
| 28 | 軽自動車税・原付手続 審査 | 減免/名義変更/廃車/税止め(業務別切替) |
最低生活費・保護費・返還額・税額などの算定は行わず、既存の算定システム・窓口へ誘導。
写しと原本の一致、外部照会結果との突合は窓口・調査業務。本審査は書類テキストの記載のみで判定。
要否判定・処分・交付決定そのものは行わない。
氏名等は仮名入力を案内。書類本文はサーバに保存せず、保存するのは判定サマリーのみ。
採点ロジック
各書類種別ごとに9項目前後の審査項目・配点・判定条件をシステムプロンプトに明文化。配点合計は必ず100点になるよう設計されています。
| 判定 | 意味 | 得点 |
|---|---|---|
| ○ | 十分 | 配点満点 |
| △ | 一部不備 | 配点15点→8点/10点→5点/5点→3点 |
| × | 不備・記載なし | 0点 |
※ 該当しない項目・後続確認に委ねられた事項は減点せず ○ とし、指摘に「該当なし」「後続確認」と明記します。
| ランク | 合計点 |
|---|---|
| A | 90〜100点 |
| B | 75〜89点 |
| C | 60〜74点 |
| D | 0〜59点 |
※ 上部バッジ(ランク+合計点)と、レポート下部の「平均得点合計」は、いかなるフォーマットでも必ず一致するよう整合を取ります。
最重要NFR
公平性・再現性を担保するため、確定判定をハッシュキーで固定記録し再利用します。
確定判定を「モデル名+システムプロンプト+書類本文」のSHA-256ハッシュをファイル名として保存。書類本文そのものは保存しません。
同じ内容の再審査時は9票を取り直さず、記録済み判定を再利用。書類本文が1文字でも変わればハッシュが変わり、新規書類として再判定します。
全39サンプル × 2回の再現性テストで点数一致率100%を達成。同一PDFを2回アップしても、ランク・合計点・各項目得点が完全一致します。
主な機能
テキスト直接入力に加え、ファイル・画像・手書きメモまで幅広く取り込み、審査レポートをリアルタイム生成します。
PDF / DOCX / PPTX / TXT をブラウザ内でテキスト抽出(PDFはpdf.js)。画像・スキャンPDFはOCRでテキスト化し、手書きON時は高精度モデルに自動切替。最大3ファイルを連結。
審査レポートはSSEでリアルタイムに逐次表示。評価ランクは結果先頭に大型バッジで表示し、途中中止も可能。
判定サマリー・総合評価・項目別採点表・重大な不備・改善提案・次のアクションをMarkdownで出力。
生成結果をコピー/テキスト保存(.txt)/Word出力(.docx)。補正・追加確認項目だけを抽出した「窓口用 補正依頼メモ」も出力できます。
各アプリに架空事例のサンプルPDFと作成用Wordひな形を同梱。ワンクリックで動作を試せます。
書類テキストの記載内容のみを根拠とし、記載外の事実は推測で補完しない。不明は「×(記載なし)」等と明示します。
非機能・安全設計
共有ホスティング(PHP 7.x以上・Apache)で動作し、iframe埋め込み・スマホ表示に対応。主要ブラウザで利用できます。
APIキーはサーバ側 .env に集約しPHPプロキシ経由でのみ使用(クライアントに露出しない)。.env は .htaccess でアクセス拒否し、直接アクセスは403。全ページHTTPS強制・HSTS。アップロードは拡張子ホワイトリスト+実MIME判定+マジックバイト検査の多層防御で想定外ファイルを拒否。
生活保護アプリでは申請権の侵害にあたる助言をしない。金額計算は行わず算定システムへ誘導。「AI出力は補助であり最終判断は担当部署が行う」旨を画面に明示。書類本文はサーバに永続保存せず、保存対象は判定サマリーのみ。
Download & Try
Voteジャッジ方式による行政書類自動審査の全体像を、要件定義書(PDF)で詳しくご確認いただけます。
ファイル:axken.pdf(行政書類 自動審査 要件定義書 案)